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写真家プログラマーKのIT効率化術

意思決定に必要な6つのステップ

『ドラッカー 365の金言』に、
意思決定に必要な6つのステップに関する記述がありました。

意思決定には六つのステップがある。第一に、意思決定を行うべきときを知る。第二に、本当の問題についてのみ行う。第三に、問題を正しく定義する。第四に、何が正しいかを考え、何が受け入れられやすいかを考えない。第五に、やがて妥協が必要になることを覚悟しておく。第六に、実行の手配がすむまでは決定したことにならないことを知っておく。

引用元:ドラッカー 365の金言 p.307

どのステップも、言われれば当たり前と感じます。

しかし、意思決定のプロセスを、このように言語化し明文化したものは
なかなか見かけません。

こういった、物事の本質を抽出し、言語化し、伝える仕事は、
ドラッカーの特徴であり、ドラッカーの著書が長いあいだ、定番として読まれている所以です。

それでは、意思決定に必要な6つのステップをひとつひとつ見ていきましょう。

1. 意思決定を行うべきときを知る

まず「意思決定を行う」ということを意識にあげる。

そうしなければ、意思決定を行う、または行わない、という行為/選択を行っていることに対して無自覚になります。

また、「いつまでに決めるのか」という期限を切ることも重要です。

締め切りも決めずにダラダラ考えていても、
それは意思決定していることにはなりません。

答えがない問題に対しては、
期限を決めて意思決定を行い、
行動して検証し、
もし、間違っていたら、再調整していくことが重要です。

2. 本当の問題についてのみ行う

不要な意思決定は時間と資源を浪費するだけでなく、他の意思決定までおかしくする。意思決定が本当に必要かを自問しなければならない。

引用元:ドラッカー 365の金言 p.308

意思決定は、「すればよい」というわけではありません。  

意思決定を行うには時間と資源が必要なので、
不要な意思決定は行ってはなりません。

本当の問題についてのみ行わなければならないのです。

3. 問題を正しく定義する

意思決定において、問題の明確化ほど誰も気にしないが重要なことはない。正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない。問題がどこにあるかもわからない。

引用元:ドラッカー 365の金言 p.310

アインシュタインも、「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59分を問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう」。“If I were given one hour to save the planet, I would spend 59 minutes defining the problem and one minute resolving it.” と言ったように、
正しい結果を得るには、正しい問題定義が必要です。

間違った方向に全速力でダッシュしても、ゴールにはたどり着きません。

4. 何が正しいかを考え、何が受け入れられやすいかを考えない

何が受け入れられやすいか、はひとまず置いておいて、何が正しいかを考えること。

それが最優先です。

何が正しいかを考えることと、考えたことをどう実現していくか、は別の問題です。

それらを同時に考えてしまうと、
「何が正しいか」を考えているつもりが、
実現しやすいか、も考えていることになってしまいます。

そのやり方では、「何が正しいか」という問いに対する答えにたどり着くことは難しくなります。

5. やがて妥協が必要になることを覚悟しておく

理想と現実の問題があります。

理想を追い回し、夢を見続けていてもしようがありません。

人、モノ、カネ、時間といったリソースは、現実的な制限があります。

その制約の中で、できることをやっていく。

その過程で、妥協が必要になることもあります。

そのことをあらかじめ覚悟しておかないと、
理想や夢にこだわってしまい、意思決定や行動が行えなくなってしまいます。

6. 実行の手配がすむまでは決定したことにならないことを知っておく

意思決定を行っても、
実際に行動に移さなければ、決定した意味がありません。

決定に使ったリソースの無駄遣いに終わってしまいます。

また、組織での決定では、決定者と実行者が異なる場合があります。

本来は決めた人が実行するのがベストですが、
そうできないケースでは、
意思決定の背景やプロセス、結果を確実に伝え、
実行者が正しく実行できるように手配する必要があります。

まとめ

普段、意思決定を行うのに、
意思決定のプロセスなんてわざわざ考えたり定義することなく、
なんとなく行ってしまいがち。

なんとなくではなく、プロセスを言語化し、定義し、
ステップを正しく踏んでいくことで、
ドラッカーのような意思決定を目指していきましょう。

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